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Description
10月定例会は「ソフトウェアプロセス改善手法 SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD/サピッド)」の考案者である株式会社HBAの安達賢二氏をお迎えし、SaPIDと匠Methodの関係についてお話頂きます。
ご講演内容
◆発表概要
システム開発の全体像を示す「Vモデル」の左上は「要求分析」または「要求定義」となっています。 このモデルが示す通り、システムの開発は要求分析や要求定義からスタートする、その後の設計やテスト要求分析、テスト設計も、主に要求仕様の情報から検討を開始し、組み立てていくのが当然のように感じています。 ところが、システムの要求定義には主に分析の"結果"が書かれ、要求定義としてのまとめ方、示し方、構成される情報も組織やチームによってまちまちです。 その結果、システム要求が導出された経緯や意図、受け取り方に違いが生じ、開発過程やテスト要求分析、設計時に別途その確認や調整が必要になったり、利用者が直接システムに触れる段階で思わぬ手戻りに発展するケースもあります。 今回は、「架空の図書館システム開発案件」を題材としてわれわれが試行した、既存図書館システムの現状分析、新しい図書館運営の狙いや提供する価値の明確化の事例を通じて
・要求定義の背後に存在する情報は、どのように導出されるのか?
・開発を効果的、効率的に進めるために、要求定義とその背後に存在する活動で明らかにしておくべき事項とは何か?
等を共有したいと思います。
◆匠メソッドとSaPIDの統合~RDRAとの連携
今回の発表内容は、自律的改善を促進するSaPIDと、価値をデザインするための匠Methodの二つのメソッドを統合的に活用した事例となります。 また、SaPIDによる現状分析のインプット情報として、そして価値開発結果(アウトプット)の引き渡し先として、リレーションシップ駆動要件分析RDRAと連携する事例となります。
◆事前配布資料
https://www.software-quasol.com/jasst21tokyo-f3-tutorial1/
この資料は、当発表で取り上げる「既存図書館システム」の概要と RFP (新システム提案依頼書)、および受講者のみなさんが発表の内容をより理解するために、可能であれば事前に実施いただきたいワークを掲載したものです。 【 資料 1 】【 資料 2 】:発表時にも簡単に説明しますが、可能な限り事前に目を通し、どのようなシステムなのかを理解しておくと発表がより理解しやすくなります。 また、【 資料 3 】 の確認と 【 資料 4 】 事前ワークの実施は任意です。 事前に実施しておくと発表内容がより深く実感できると思います。
◆参考
ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)2021東京 チュートリアル1:「勝ちにつながる要件・仕様からテストを考える」 http://www.jasst.jp/symposium/jasst21tokyo/details.html#F3 ※今回の発表は、このチュートリアルの一部(現状価値分析→価値開発領域)を詳細にお伝えする内容です。
安達賢二氏プロフィール(HBA社ホームページより転載)
1964年 北海道生まれ
1987年 北海道ビジネスオートメーション株式会社(現在の株式会社HBA)入社
官公庁自治体関連システム運用・保守~開発業務を担当
1994年~金融系システム開発プロジェクトマネージャなどを担当
1996年~品質システム導入に伴い部門品質保証担当に着任
その後、2011年度まで全社品質保証担当、全社品質・情報セキュリティ・環境管理責任者などを担当
2009年~800名が一斉参画して進める生産革新活動”スリーム(SLIM)”企画・技術コーディネータとして3か年計画を主導
2012年 社内イントレプレナー制度第1号事業者(兼業務改革担当)として
Software Quality Solution Service(Software Quasol)を立ち上げ 現在に至る
タイムテーブル
時間 | 内容 |
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19:00 - 19:10 | 開催の挨拶、本会の説明 |
19:10 - 20:25 | ご講演 |
20:25 - 20:35 | 休憩 |
20:35 - 21:00 | Q&A+みなさんとディスカッション(懇親会形式で) |
※盛り上がった場合は21時以降になる場合もありますが、21時には中締めします
その後、お時間があれば21時以降もご参加可能です